龍臥亭事件②

やっと・・読み終わった・・
何なんだ、気がついたら読み始めてから３週間もたっているじゃないか！？
それほどまでに、読書にあてる時間がありませんでしたorz
普段、本を読む時間といったら昼休みの１時間ほどと寝る前のひと時ぐらいなんですが、そんなささやかな時間すら割けないほどに３月から４月にかけては忙しかったです。

とはいっても、龍が提示権（通常変換するとこうなるんだ・・へぇ・・提示権ってなんだ？）もとい、龍臥亭事件の上下巻とも同ペースで読んだわけではありません。
ぶっちゃけ上巻に３週間かかったのです。一日数ページしか読めない日も・・
そんなこんなでやっとこさ訪れた２連休。
一日目は車検でマイカーを持っていかれてしまうので、遠くへは出かけられない。
これを逃す手はねぇ！とばかりに春うららな暖かな好天気の中、一人薄暗い部屋に閉じこもり、一気に上巻の残りと下巻を読破しました。

御大の御本は読みやすいので、良かった良かった。
しつこいようだが、京極の本だったらこうはいかないんだよね。
私の中では、京極の薀蓄とwikiペディアは一心同体ですから（・∀・）

てなわけで龍臥亭事件の感想。ネタバレあるアルヨ！

御手洗の出番ナイヨ・・解ってたけどやっぱ物足りないですね。

いや、でも結果だけ見れば、石岡君かっこよかったですよ！？
里美じゃないですが自信持って！！と読みながら何度も叫ばずにはいられなかったです。
途中までは、ああもうこの男はどうしようもねぇ・・とヤキモキ（イライラ？・笑）させられっぱなしでしたが。
そしてそのヤキモキ（イライラ）が、彼の骨折シーンあたりでピークに達し、しかしそこから逆転、男・石岡和己のお株が上昇し始めたのも事実。

ミチ＆ユキ母子を命がけで守ろうとする姿は、異邦の騎士において石岡君を助けようとする御手洗と被って見えました。
異邦の騎士にて御手洗が何かに目覚めたように、今度は龍臥亭事件が石岡君にとって何かの目覚めになったのではないでしょうか。
随分と時間はかかりましたが（笑）

やっぱり御手洗との離別は、彼にとって良い結果になると思います。

そしてｽﾐﾏｾﾝ、私の読解力が無いせいなのでしょう。
御手洗の「リュウコワセ」のメッセージの意味がよく解らないのです。
これは、庭にある龍の像をぶっ壊せばトリックが成立しなくなり、菊子による殺人をとめられるよ。
って意味で良いのでしょうか。ﾜｯｶﾝﾈｰ！

トリックに関しては壮大かと思いきや、え？ありっすかそんなの！という部分もあり・・
まぁ「らしい」といえば、そうではないかと思います（笑）
中でも、ダムダム弾トリックは好きでした。
像に一回ぶち当たるために、通常弾→ダムダム弾に変化したっていう。
こういう単純なトリックがすごく好きだったりします。（まぁ単純って言っても、気付かないんだけど）

そして今回一番かわいそうだったのは、菱川さんではないかと。
何だか意味深な登場をしたわりに、あっさりお亡くなりに！
その後もダントツで悲惨な状態の遺体を晒すハメになり、死因はある意味、自業自得。
そんな菱川さんが大好きです！いいキャラしてそうな予感したのですが・・
出来れば、生きて石岡君と会話する姿が見たかったな。

そして事件の背景ですが、ちと今回はwikiのお世話になりつつ読み進めました。
津山事件に始まり、昭和に起こった数々の事件は、知らないものが多くて予備知識としてwikiを併用させていただきました。

昭和と平成じゃ、同じ殺人事件でも随分と毛色が変わってるんだなぁ・・としみじみ感じました。
同じ殺人には違いないのでしょうが、時代の影響を受けての変化というなら・・少し納得してしまう。
悲しいことですね。